• 説明会・体験授業開催スケジュール
  • 活躍する卒業生
  • ペットドッグトレーナーを活かせる仕事一覧
  • 専門家からの推薦文

住所
〒252-0215
神奈川県相模原市中央区氷川町3-3
コーポオクモリ1F

042-712-9148 アクセス
side_bnr_sds.png
side_bnr_sds.png

HOME > 講師紹介 > 鹿野正顕のプロフィール

講師紹介

< 常勤講師が教育を受けた専門家  |  一覧へ戻る  |  石川幸子 >

鹿野正顕のプロフィール


犬との共生に疑問を抱き続けた幼少時代 ~専門家を志す衝撃的な事件~

 畜産をkano_dogs.jpg兼業していた農家出身の両親は、ともに動物が好きだったことから、よく捨てられた犬を拾ってきて家で飼っていました。そのため、私は幼少のころから常に犬と一緒の生活を送っていました。散歩や食事の世話も私が中心に行い、鍵っ子だった私がカギを忘れてしまったときには犬と一緒に母の帰りを待つこともあり、一人で待っている寂しい私の気持ちを犬はいつも癒してくれ私の心の支えでもありました。
 当時の犬の飼い方は今とは全く異なり、犬は外で飼うのは当たり前で予防接種をしたり動物病院に連れていくこともあまり一般的ではありませんでした。特に私の父親は、戦後間もない、物のない時代で生まれ育ったため、動物にお金をかける意識が低く、予防接種や病気の治療なども満足には行わなかったため、我が家の犬たちも非常に短命で、大学に進学するまでの12年間で4頭もの犬を飼育してきました。

kano_junior.jpgそんな犬の飼い方に、幼いころから何となく疑問を感じていた私にとって、小学生の頃、今の仕事を志すようになった衝撃的な事件が起きました。避妊もしていなかった我が家の犬は、ある日、家に迷い込んできた野犬と交配してしまい、自宅で1匹の子犬を産みました。私は父に、産まれた子犬を飼うことをお願いしましたが、2頭も同時に飼うことができないという理由で拒まれてしまいました。そこで、子犬の里親を見つけることを懇願すると、父は承諾をしてくれたと思ったのですが、次の日の朝、子犬はいませんでした。

 気が動転した私は、すぐに父のもとへ行き子犬の行方を尋ねると、父は夜中に山に捨ててきたと答えました。ショックでした。言葉が出ないくらい、頭の中が真っ白になるぐらいショックでした。私は、泣きじゃくりながら父親に怒りをぶつけましたが、もうその子犬が家に帰ってくることはありませんでした。
 このことがきっかけで、私は、「犬をもっともっと大切にする社会に変えたい」、「家族の一員としてもっともっと犬との絆を深められる社会にしたい」、そう決意し犬の専門家になることを強く志しました。 

犬とのより良い共生を目指し麻布大学へ ~人生を決定づける大きな出会い~

 「犬とのより良い共生社会の確立」という夢をかなえるべく、私は麻布獣医大学の獣医学部動物応用科学科に進学をしました。しかし、当時の動物応用科学科はもともと畜産学科であったことから家畜を中心とした勉強はできたものの、犬のことについて学ぶことがなかなかできなかったため、私は漠然とした大学生活を送っていました。そんな大学生活を送っている中、3年生になり所属した研究室で私の人生を決定づける大きな出会いがありました。人と動物の関係学という学問と、恩師、太田教授との出会いです。kano_IAHAIO.jpg
 人と動物のより良い共生を研究するという、日本に入ってきたばかりの学問を確立するため、この学問の研究室が日本に唯一あった麻布大学に太田教授が赴任し、私は太田教授の一期生として研究室に所属することができたのです。夢を持ちつつ何をすればよいのかわからず、霧の中をさまよい続けていた私にとって、この学問と太田教授との出会いによって、霧は一気に晴れ、目の前に夢に向かった大きな道を見つけることができました。
 研究室では、犬だけでなく馬、イルカの研究チームがつくられ、それぞれの動物の適正な飼育人との関わり、アニマルセラピーなどの研究を行いました。特に私がリーダーを務めていた犬の研究チームは、人と犬のより良い共生社会の確立をテーマに、犬の問題行動・しつけ、アシスタントドッグ、アニマルセラピー、地震予知犬の研究を行いながら、学生が主体となり犬とのより良い共生社会の確立に向け、現在のスタディ・ドッグ・スクールの前身となる様々な啓もう活動を行っていきました。

ALS_solutions.jpg 犬の問題行動やトレーニングをテーマに研究を行ってきた私は、「犬を知るためには他の動物も知らなければならない」、「多くの犬種の特性を理解しなければ犬の問題行動の原因は究明できない」、「自分自身が犬の扱いやトレーニングの技術を身につけなければ犬の問題行動には対応できない」という太田教授の教えから、犬だけではなく馬やイルカの世話やトレーニングにも携わり、NPO救助犬訓練士協会(RDTA)理事長 村瀬英博先生や様々な海外の専門家から犬との関わり方やトレーニング方法を学び、100犬種以上の飼育やトレーニングも行ってきました。
 また、経験で得てきたことを科学的に証明し、理論的に説明できるように動物行動学や認知科学、生理学、遺伝学などの学問を学び研究を行うことで、理論と実践の融合を常に心がけながら人と犬のより良い共生を追求してきました。

夢を実現するために第一歩 ~アニマルライフ・ソリューションズ設立~

ALS.jpg 大学院の博士課程が修了後、同じ志をもち、共に学生時代に犬の研究チームをまとめ、引っ張ってきたスタッフの長谷川と共に、さらなる夢をかなえるべく、大学のベンチャー企業として株式会社アニマルライフ・ソリューションズを立ち上げました。私たちは、人と犬のより良い共生社会を目指すために、より多くの人に新たな犬のしつけ方や犬との適切な接し方を普及させることが重要であると考え、教育ソリューション事業を立ち上げました。
 教育ソリューション事業では、一般の飼い主さん向けに、「犬のしつけ方教室 スタディ・ドッグ・スクール」を展開し、さらには「専門学校での教育事業」、「ペットドッグトレーナー育成コース事業」を行うことで、専門家の育成にも力を注いでいます。私の夢である「家族の一員として、もっともっと犬との絆を深められる社会」を実現させるためにも、私たちが取り組んでいる教育ソリューション事業を広く社会へ普及していき人と犬が互いに幸せに暮らせる社会を創造していきます。

< 常勤講師が教育を受けた専門家  |  一覧へ戻る  |  石川幸子 >

説明会について 資料請求はこちら

このページのトップへ