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ドッグトレーナーとは?

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日本の犬文化の急激な変化

studydogschool_237.jpg1990年代頃より、日本における犬の飼育形態は大きく変化しました。
飼育頭数は年々増加し、多くの純血種が飼育されるようになり、家族の一員として室内で飼育することが一般的となりました。

しかし、欧米諸国に比べ犬との関わりが少なかった日本では、これら急激な飼育形態の変化に対応することができず、「犬の飼育方法がわからない」、「犬のしつけ方がわからない」、「犬とのコミュニケーション方法・向き合い方が分からない」などといった、犬と共存する上で様々な悩みや問題を抱えている飼い主も少なくありません。


家庭犬のしつけの変化

studydogschool_177.jpg20年以上前までの犬の教育は、警察犬など特定の使役犬を育成するために行うもので、家族の一員として生活するために、飼い主自身がしつけを通して犬を教育することはあまり必要とされていませんでした。
 
まれに家庭犬でも訓練をしている犬はいましたが、訓練所に預けて、一種のステイタスとして訓練士から高度なトレーニングを教育してもらうことが大きな目的の一つでした。
 
また、人が群れのリーダーとして上下関係を保つことが重要視されたため、犬を力で支配するトレーニング方法(陰性強化法)が主流で、犬に人の指示に従わせることを目的としたオビディエンス・トレーニング(服従訓練)が犬のしつけでは重要だと考えられていました。

 
しかし、犬の飼育形態が大きく変化し始めた1990年代頃から、犬の教育、特にしつけに対する考え方は大きく変化してきました。

家族の一員となるにつれ、しつけとは訓練のように特殊技能を教育することではなく、人との共生のために必要な教育(問題行動の予防など)として、飼い主が主体となって行われるようになりました。

その方法も、力で支配するのではなく、犬の望ましい行動をほめて、犬が喜んで行動するように仕向け、犬の自発性、自主性を促すトレーニング方法(陽性強化法)が主流となり、これらの手法を用いて飼い主教育を行うドッグトレーナーが活躍し始めました。

飼い主・家庭犬の教育者であるドッグトレーナー

家庭犬のしつけは、飼い主が望ましい犬の行動をほめて育てる方法へと変化してきましたが、現場の指導では、「お座り」、「伏せ」、「待て」などといった飼い主が犬をコントロールする方法だけが求められるわけではありません

ドッグトレーナーの指導は
・ 犬という生き物への正しい理解と関わり方
・ 犬の福祉を考慮した適切な犬の管理・飼育方法
・ 年齢に応じた犬の育て方
・ 飼い主との生活を円滑にする犬のしつけ方
・ 社会で受けいれられる犬のしつけ方
・ 犬を飼育する上での飼い主一人一人のモラルの向上
・ 食事や健康、衛生管理の仕方
・ 問題行動のカウンセリングと行動修正

など、その指導の範囲は非常に多岐に渡るため、
 
・ 犬の体の仕組み
・ 病気、健康管理の仕方
・ 犬の行動・生態に則したしつけ方
・ 飼い主の日常生活に則したしつけ方
・ 教育者としての指導スキル
 
などといった、万人が納得できる学術的に裏付けられた犬に関する総合的な知識やトレーニング技術、さらには誰もが理解しやすく飼い主目線に立った指導スキルが求められ、ドッグトレーナーは飼い主や家庭犬の教育者としてその専門分野も細分化しています。

ドッグトレーナーのお仕事

一口に家庭犬のドッグトレーナーといっても、参加する犬の年齢や飼い主の要望やライフスタイル、実施するレッスンの目的によってその内容も様々です。

その為、それぞれ実施するレッスン形態によって専門性が異なり、人で言うところの「家庭教師」や「カウンセラー」、「学校の先生」や「保育士」など、犬の年齢や指導の目的、教育する内容によって求められるものも変わってきます。ですから、ドッグトレーナーになるには様々な飼い主や犬に合わせて「犬の教育の専門家」として、飼い主と犬の幸せな生活をサポートしていくための専門性が求められます。

  1.自宅に訪問する「出張型レッスン」

出張型トレーニングでは、飼い主の自宅に訪問して、「吠える」、「咬みつく」、「トイレの失敗」など、それぞれの飼い主が抱える問題行動の改善を目的として行われます。、そのほかにも、「日常の犬の飼い方」、「愛犬との向き合い方・暮らし方」、「マンツーマンでの個別レッスン」などの指導も行います。ですから、出張型トレーニングを行っているドッグトレーナーは、飼い主と犬にとっては「カウンセラー」や「家庭教師」のような存在となります。

それぞれの飼い主と犬が抱える悩みや問題の解決、しつけ方指導を希望する飼い主には、出張型のレッスンが適していますが、出張型のドッグトレーナーには各家庭に合わせた柔軟な指導と臨機応変な対応体系的な問題行動修正に関する知識と技術が求められます。

2.しつけ教室の会場で実施する「グループ型レッスン」

グループ型レッスンは学校」や「塾」、「習い事」に通うように、飼い主と犬が一緒にクラスに参加し、何組かの飼い主と犬が同じ内容のレッスンに参加します。

レッスンの目的は様々ですが、多くの場合は問題の解決よりも、犬を社会で受け入れられる良い子に教育するための、飼い主の知識やしつけ技術の向上を目指すレッスンが主体となります。

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その他にも、「ドッグダンス」や「K9ゲーム」など、飼い主と犬が一緒に楽しめるスポーツやゲームを目的としたレッスンなども開かれています。

他の飼い主や他の犬との交流を深めたり、犬と楽しみながら何かを習いたい方は、グループ型のレッスンが適しています。

グループ型レッスンを実施するドッグトレーナーには多数の犬や飼い主を流れの中で指導するスキルとともに、時には個々の問題点を素早く察知し、修正していく指導スキルが求められます。

K9ゲーム®は、イヌが人と一緒に家庭で生活するために必要となる資質やマナーを、イヌに優しい方法で簡単に身につけられるように、ドッグトレーニングを楽しいゲームの形にしたものです。
 
3.子犬のしつけ方教える「パピークラス」

パピークラス.jpg何組かの飼い主と子犬が一緒にクラスに参加し、人社会で一緒に生活していくために人や他の犬、物や場所といった様々な刺激に慣らしていく「社会化教育」と、「トイレのしつけ」や「成犬になってからの問題行動の予防」など子犬とその飼主に特化したグループレッスンをパピークラスと言います。

パピークラスでは、赤ちゃんの育児を学ぶために両親が参加する「育児学級」のように、子犬の育て方について学びます。

最近では、しつけ教室以外でも動物病院やペットショップなどで開催されるようになり、需要が高まっているレッスン形態の一つです。犬と幸せに暮らしていくための社会化教育とともに、将来の問題行動を未然に防ぎ、飼育放棄や殺処分を減らすために必要不可欠な存在でもあります。

パピークラスを実施するドッグトレーナーには繊細な子犬の「社会化教育」を実施するきめ細やかな技術と、飼い主に実施してもらうための万人が納得できるティーチングスキル、また発達段階に合わせた問題行動を予防するための知識とパピートレーニングの技術が求められます。
 
4.日中、子犬を預かって教育する「犬の保育園・幼稚園」

子犬の頃は、特に8~12週齢をピークに、人社会の様々なものに慣れていきます。子犬の幼稚園.jpg
そのため、子犬の頃はたくさんの経験を積むことが重要ですが、飼い主の都合から、日中、家の中でのお留守番が多くなってしまう子犬も少なくはありません。

そのような飼い主に代わって、ドッグトレーナーが人の保育士や幼稚園の先生のように、日中子犬をお預かりし、育子や教育を行うのが子犬の「保育園」や「幼稚園」です。

子犬の保育園や幼稚園では、たくさんの子犬が集まってコミュニケーション方法を深めたり遊んだりすることができるので、子犬もひとりぼっちで留守番するよりも楽しい時間を過ごすことができます。

また、日常生活ではなかなか関わることができない多くの犬や、トレーナーを初めとした飼い主以外の人間と接するため、高い社会性を身に着けることができます。

子犬の幼稚園・保育園のドッグトレーナーにはお預かりしている日中に社会化トレーニングをするだけでなく、各家庭での問題回避や生活を想定したアドバイス力が求められます。

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