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Topics 2018年5月
6期生 8回目の授業 座学:「馴化」、「オペラント条件づけ」 実技:「逐次接近法を用いたマテの練習」
基本的な原理や方法について解説後、動画資料を用い、慣らすべき要素ごとに分類したうえで系統的脱感作と拮抗条件付けについて学びました。
この際、ボディーランゲージを読み取る練習をしたり、時間経過とともに対象になれていく様子を観察しました。
また、理論を身につけると「理論通りにやれば絶対にうまくいく」と思い込んでしまうことですがあります。しかし、いわゆる学習理論は実験室の中で証明されたものでしかありません。
動物は機械ではありませんのでもちろん学習にも限界があります。頭でっかちな理論に溺れないよう、実例を交えつつ授業をしています。
そして、本日からオペラント条件付けについても授業を開始しました。
オペラント条件付けは新しい行動を身につける際や、問題行動修正などにおいて不可欠な理論で、ドッグトレーナーや優れた飼い主になるためには絶対に身につけておかなければならない項目の一つです。
一度聞いただけではなかなか理解しづらい部分ではありますが、質疑応答や生徒さんそれぞれの経験談を含めて分析、解説していくことで理解度を深める工夫をしています。
また、オペラント条件付けはそれぞれのしつけ方教室や流派によるカラーがもっとも反映されやすい部分でもあります。
例えば「ほめてしつける」や「おやつは一切使用しない」などといったそれぞれの方針が、解剖学、生理学、行動学的にどう解釈するべきなのかなども交えて授業をしています。
そして何よりも大切な犬の習性を踏まえた上で、問題に直面している飼い主さんをどうすれば救えるのか柔軟な発想をもって対応できる力を磨いています。
ドッグトレーナー育成コース講師:三井
午後の実習では、「逐次接近法を」もちいた
マテの練習を行いました。
トレーニングを行うときは、人が明確な目標を立て
その犬の学習レベルや進み具合に合わせて
徐々に教えていく必要があります。
「何となく」の教え方では
実は犬が混乱をきたしてしまい、いくらご褒美を与えても
犬にとってトレーニングがストレスになってしまいます。
人がしっかりとした学習の目標と進め方を設計することが
効率よく犬にとってもわかりやすいトレーニングになります。
ドッグトレーナー育成コース講師:鹿野
(スタディ・ドッグ・スクール) 2018年5月29日 15:48
6期生 7回目の授業 座学:「古典的条件づけ」、「馴化」 実技:「実践的なお散歩の練習」
トレーナーとして必ず身につけ、お客様に噛み砕いて説明し、実行していただくところですので、毎回しつこいぐらい丁寧に授業を行います。基礎ほど大切なことはありません。
トレーニングの本を呼んだり、しつけサイトを調べたりご自分で勉強されている方ほどこんがらがってしまうところですが、ひとつひとつ確認しながら、質問をどんどん吸い上げながら授業を行えるところが少人数制のいいところでもあります。
十数年、飼い主さんや専門学校の学生さんにご説明しているので、講師陣はなぜ理解し難いのか、どこがこんがらがっているから分かりづらいのか熟知しています。
どんどん知識を吸収していってくださり、授業をやる身としても楽しいところです。
そして、今日は馴化の方法について詳しく解説しました。
なにかに馴らすということは、社会化や問題行動改善の上で非常に重要なことですが、経験だけに頼らず、犬の行動をきちんと分析し、それを誘発する刺激や犬の心理状態を推察した上でプログラムを立てていくことが求められます。
このような対処は学問としてある程度方針が決まっており、科学的に裏打ちされた方法が実施することが必要です。
どのような要素に対し、どういった方法を用いて改善を試みればいいか、いよいよ実践に近い内容になってきました。
ドッグトレーナー育成コース講師:三井
午後の実習では、先週に引き続き、「ほめ言葉」、「名前を教える」、「呼び戻し」、「コマンドトレーニングの練習を、幼稚園に参加している犬でも練習をしました。
また、先週行った、歩行の練習を実際のお散歩でも
実践的に活用できるように、外での練習を行いました。
トレーニングでは、練習の時間を設けて
新しい行動を教えますが、実際の生活の中で
練習をした内容を落とし込めるようにしなければなりません。
そのためにも、「基本的な練習」だけでなく
「実践的な対応」についても併せて理解し
実際の生活に応用していく必要があります。
また、本日の実習後、新店舗のお祝いを
6期生の皆様から頂きました!!
とてもおしゃれな卓上カレンダー!
新店舗のデザインにもぴったりです!!
6期生の皆様、本当に本当にありがとうございました!!
ドッグトレーナー育成コース講師:鹿野
(スタディ・ドッグ・スクール) 2018年5月22日 17:06
6期生 6回目の授業 座学:「コミュニケーション方法」、「学習について」 実技:「誘惑の中で注目を向ける練習」、「歩行の練習」
コミュニケーショ方法を学ぶことは犬の感情を推察するために非常に重要なことです。
しかし、体の一部分のみを見て判断することは誤った判断にも繋がります。
ですから前後の文脈や、体全体からその様子絵お判断していくことがもとめられます。
そして今週からドッグトレーナーや一歩すすんだ飼い主になるためには絶対に必要な学習についての講義が始まりました。
普通の講義であれば、いわゆる学習理論としてお話を始めるところですが、当スクールでは学習の研究の始まりからお話しています。
なぜなら、少し難しいことですが行動学の中にも行動に対してどのようにアプローチしていくか2つの流派のようなものがありそれぞれの考え方に若干の相違があるからです。
残念ながらどんなしつけやトレーニングの本を読んでもこのあたりのことは書いていません。ですから、教わったトレーナーや研究者の流派に知らず知らずのうちに偏ってしまっているのが現状です(ひょっとすると教えている方にも自覚がないかも知れません)。
どちらがいい悪いではないですが、優れたトレーナーになるには、双方の行動の捉え方を柔軟に理解し、現場に落とし込む必要があります。
何より一番大切なことは流派にとらわれず、困っている飼い主さんとワンちゃんの助けに慣れるよう、その場にあった最適な手法を選択できる柔軟さを身につけることだと思います。
ですから少し硬くるしいですが必ず学習についてお話をする前にアプローチについてお話しています。
ドッグトレーナー育成コース講師:三井
本日の実技では、「ほめ言葉」、「名前を教える」、「呼び戻し」、「コマンドトレーニングの練習を、幼稚園に参加している犬でも練習をしました。
理論的にトレーニングをすることは非常に大切ですが
犬といってもそれぞれの個性があるため
実際の方法は、それぞれの犬に応じたやりかたを
選択しなければなりません。
そのためには、やはり多くの犬と触れ合い
トレーニングを行っていく必要があります。
SDSの育成コースでは、幼稚園に参加している犬や
スタッフの犬にも実習に参加してもらうため
理論的なトレーニングだけでなく、多くの経験も
身に着けることができます!
ドッグトレーナー育成コース講師:鹿野
(スタディ・ドッグ・スクール) 2018年5月15日 17:39
6期生5回目の授業 座学「犬の行動発達」、「犬の感覚世界」 実技「誘惑の中で注目を向ける練習」、「理論に基づいたコマンドトレーニング」
本日の座学は「犬の行動発達」について学びました。
トレーナーとして生まれてすぐの子犬を扱うことはめったにありませんが、犬選びから飼い主さんに相談されることは少なくありません。
ですから、犬の発達段階を知り、それに合わせた扱いをアドバイスできるよう適切な知識を身に着けておく必要があります。また、このような知識がどこから犬を迎え入れるかの基準になることもあります。
そして、母子分離の影響といった問題行動の原因になり得る部分もありますので必ず知っておくべきことでしょう。
この授業では成長ステージによってどのような特徴があるのか学び、適切な対処や社会化について学びました。
また、巷では社会化期が注目されますが、その後の若齢期も第2の感受期として犬に多大な影響を与えます。特にこの時期は性成熟によりホルモンなどの内部環境が変化するので、今まで問題にならなかった事がトラブルになることのある時期です。
若齢期を疎かにしないよう幼いころ社会化すればいいというわけではないことを実際の事例を交えながら学びました。
そして本日はもう一項目「犬の感覚世界」について授業を行いました。
犬の感覚を人間の感覚で縛っていまうと大きな勘違いを生んでしまいます。時としてそれが犬に大きな負担を与えてしまうこともあります。
過度な擬人化することなく、正しく犬を理解する為その構造や彼らの能力を客観的に評価できるよう学んでいます。
ドッグトレーナー育成コース講師:三井
午後の実習では、名前を呼んで注目させる練習の発展として
誘惑の中で注目を向ける練習を行いました。
犬とのより良い関係を保つために
飼い主へ注目を向けてくれることは非常に
重要な要素となります。
それは、たくさんの刺激の中でも
とても必要なこととなります。
今日の実習では、段階を踏んだ練習で
誘惑を回避して飼い主に注目を集める練習や
誘惑を回避するコマンド「leave it」も練習しました。
また、今日より学習理論に基づいた
コマンドトレーニングの方法についても練習が始まりました。
トレーニングには様々な手法論がありますが
それぞれの方法論がどのような学習の原理なのか?
他の方法とのメリットデメリット、向いている犬はどのような犬なのかを
客観的に判断し、現場では臨機応変に対応することが必要です。
専門家として、それぞれの主観や好き好きで方法論を用いるのではなく
様々な引出しをもって、それぞれの飼い主と犬に合った方法を
用いることが重要となります。
ドッグトレーナー育成コース講師:鹿野
(スタディ・ドッグ・スクール) 2018年5月 8日 14:10
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